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St.valentine
第2章 樹と遙のバレンタイン
「カナちゃんは、バレンタインどうするの?」
いつものお昼時。今日は早めに来れたから禁煙室の隅っこに陣取っていた。
「え?洋くんとのデートってコト?はは〜ん、今年は北川さんと過ごすんだもんねぇ?」
片眉を吊り上げ、フォークで私の顔を指す。
「私たちは、洋くんチョコ好きだから、過去2回とも手作りよ?トリュフ、ブラウニーはやったから、今年はザッハトルテかフォンダンショコラかなぁ〜」
はぁ、選択肢が想像しやすい人だといいなぁ…
「ナニ、溜息なんかついて」
「や…甘いもの食べないっぽいからさ、全然思いつかなくて…過去の相手にしてもチョコ食べない人とかいなかったからさぁ…」
カナちゃんはパスタの具のチキンをフォークを突き刺し、ぱくりと食べた。斜め上を見ながら咀嚼して、
「じゃあ、やっぱアレじゃない?頭にリボンつけて、プレゼントは、ア・タ・シ❤️ってヤツ」
ニヤニヤしながら提案されたけど、半目でスルーした。
「…カナちゃん、それ、自分でやる?私らもう次の誕生日で30だよ…?」
「洋くんとならやってもいいよ、私。」
ダメだ。このヒトに聞いた私がバカだった…
いつものお昼時。今日は早めに来れたから禁煙室の隅っこに陣取っていた。
「え?洋くんとのデートってコト?はは〜ん、今年は北川さんと過ごすんだもんねぇ?」
片眉を吊り上げ、フォークで私の顔を指す。
「私たちは、洋くんチョコ好きだから、過去2回とも手作りよ?トリュフ、ブラウニーはやったから、今年はザッハトルテかフォンダンショコラかなぁ〜」
はぁ、選択肢が想像しやすい人だといいなぁ…
「ナニ、溜息なんかついて」
「や…甘いもの食べないっぽいからさ、全然思いつかなくて…過去の相手にしてもチョコ食べない人とかいなかったからさぁ…」
カナちゃんはパスタの具のチキンをフォークを突き刺し、ぱくりと食べた。斜め上を見ながら咀嚼して、
「じゃあ、やっぱアレじゃない?頭にリボンつけて、プレゼントは、ア・タ・シ❤️ってヤツ」
ニヤニヤしながら提案されたけど、半目でスルーした。
「…カナちゃん、それ、自分でやる?私らもう次の誕生日で30だよ…?」
「洋くんとならやってもいいよ、私。」
ダメだ。このヒトに聞いた私がバカだった…