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St.valentine
第2章 樹と遙のバレンタイン
バレンタイン当日。
今日は樹さんをおもてなしする日だから、とウチに来てもらった。

結婚式の引出物のカタログギフトで貰ったっきり、ほとんど出番のなかった圧力鍋で、スペアリブの赤ワイン煮に初挑戦。

ネットの料理サイトで見た通りに作ったら、初めてにしてはキレイにできた。

サラダとミネストローネも用意して、いつもは殺風景なテーブルに一輪挿しも置いた。

「おぉ〜、女の子の作るご馳走はやっぱ違うなぁ」

盛り付けもサイトの通りだけど、それが逆に良かったみたいで、樹さんは喜んでくれた。

ワインで乾杯して2人で食べる。

「ん、美味い!」

さすが圧力鍋、お肉も骨からホロっと外れて柔らかく仕上がっていた。

サラダとミネストローネも好評で。
ちょっと奮発してかったパン屋さんのバゲットはやっぱり美味しく、
とても楽しい食事になった。
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