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くちづけを待ってる
第1章 読み切り短編

そして、すぐ背後の壁にしつらえられた端正なライティングデスクの上に座らされる。
膝上丈のタイトなスカートを、腰までたくしあげられ。
脚を閉じて座るわたしの前に、デスク備え付けの椅子を引き出して、彼が座る。
恥ずかしい。
見られてる。
こんなに目の前で。
でも、彼によく見てもらえるように。
彼が触りやすいように。
テーブルの上に乗せた両脚をゆっくり、開いていく。
あぁ…。
顔から火が出るほど、恥ずかしい。
きっと濡れてる。
紺の華奢なショーツに染みができている。
でも見られると思うと、余計濡れてしまう。
見て欲しい。
本気でなければ、ここまで濡れない。
恥ずかしいけど、見て欲しい。
わたしの身体が、こころの本気さを、その染みで彼に証明している。
彼は優しく頬笑むと、紺地のクロッチにゆっくりと顔を近づけてくる。
股間のまんなかの、はちはちに熱くなったところへ。
あぁ、そんな。
鼻先が、染みに触れるほど、近く。
女の香りがするところに、鼻先が…。
そう思っただけで。
―――っあぁ
声が漏れてしまう。
そのまま、そこで、彼は匂いをかぐ。
わたしの、クロッチの匂いを。
嫌。
いや、やめて。
わたしは身をよじって逃げようとするけれど、彼の力強い手で両太ももを押さえられ、身動きが取れない。
ダメだってば。
顔をふってイヤイヤをするけれど、彼は執拗に、その部分の匂いをかぐ。
そして、わたしはどんどん溢れ出す。
恥ずかしすぎて、頭がボンヤリしてくる。
彼は、お尻の上に両手を入れて、ショーツのヒップに手をかける。
目を開けていられないわたしの名を、行為の最中に初めて、呼ぶ。
「明乃?」
そして、こちらを見たわたしに、視線で問う。
(脱がせたい…)
うん…。
声に出さずに、ただ、うなずいた。
お尻を浮かせたら、素早くショーツが引き抜かれる。
ショーツの内側へ、わたしの股間から、透明な粘着質の橋が渡る。

