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瞳で抱きしめて
第1章 家出?
「どうするの?あの子…」


「いたいだけいさせればいい」


「あのね、お姉ちゃん。義務教育真っ盛りの男の子を許可もなく居候させるわけにいかないでしょう」


「許可がないわけじゃない。父親には断りを入れさせた」


「だけど…。第一学校はどうするのよ」


「本人に任せれば」


「あのねぇ…」



翌朝。


土曜日の朝の眩しい日差しに起こされた光がリビングに向かうと、姉妹の言い合う声が廊下まで聞こえていた。



「あの…。おはようございます」



「あ」


「おはよう」


光に気づいて挨拶を返したのは樹理だった。

真理は少し驚いた顔をしたあとに、「おはよう…」と付け足した。


「おう、起きたか。朝からお前のことでずーっとこんな感じだぞ。この二人」



リビングにはもう一人、光が初めて見る人物がいた。

背が高く、アメフトでもやっていそうなガッチリとした体格の良い男だった。

その上強面だ。

光は無意識にびくっとなる。



「そいつは真理の彼氏」



「ちょっとお姉さん、名前も紹介してくださいよ。光、よろしくな。雄介だ」


「お姉さんて呼ぶな」


「よろしくおねがいします」



光が会釈をして顔を上げると、雄介を冷たくあしらった樹理がたずねてくる。



「よく眠れた?」


「はい。ありがとうございました」


「よかった」


「…!」



突然返された柔らかい笑顔に、やはり光の鼓動が早くなり胸が熱くなる。

なんだろう、これは。


光が一人どぎまぎしている間にダイニングテーブルには朝食が並べられた。
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