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瞳で抱きしめて
第1章 家出?
その後、光の居候計画について4人が話し合って次のことがまとまった。
①学校には普通に通学する。いじめを避けるため、樹理・真理・雄介の誰かが登下校に付き添う。
「付き添う…って。ここまでしなくていいですよ。殴られ慣れてるし」
「いやいや、ダメだろ!大人として見過ごせないだろ!これくらいやらせろ!卒業まで無傷を貫け!」
これは半ば雄介が強引に同意させたことだった。
加えて、教室の中や校内の移動時に襲われることを懸念し、保健室登校を提案したのは樹理だった。
「私もやってたけど…。結構効果的だよ。常に先生の目があったから、相手は手が出せない。成績もそれなりに良ければ大人は何も言えないしね」
「お前、成績は?」
「…悪くはないですよ」
「じゃあこれも決まりね!」
②自宅には週に半分は夜間も帰る。無理に父親と関わることはしなくてもいいが、炊事など家庭内で光が任されている家事は放棄しない。
「家事は私たちも手伝うよ。お父さんは深夜にちょっとしかいないみたいだし、お母さんがいない間の家事を光が全部やるなんて、中学生男子には負担が大きすぎ!私とお姉ちゃんは家事慣れしてるし。雄介も掃除くらいできるでしょ」
はじめは光の居候計画に乗り気でなかった様子の真理も、作戦会議が進むにつれてなんだか楽しそうに生き生きしてきた。
①学校には普通に通学する。いじめを避けるため、樹理・真理・雄介の誰かが登下校に付き添う。
「付き添う…って。ここまでしなくていいですよ。殴られ慣れてるし」
「いやいや、ダメだろ!大人として見過ごせないだろ!これくらいやらせろ!卒業まで無傷を貫け!」
これは半ば雄介が強引に同意させたことだった。
加えて、教室の中や校内の移動時に襲われることを懸念し、保健室登校を提案したのは樹理だった。
「私もやってたけど…。結構効果的だよ。常に先生の目があったから、相手は手が出せない。成績もそれなりに良ければ大人は何も言えないしね」
「お前、成績は?」
「…悪くはないですよ」
「じゃあこれも決まりね!」
②自宅には週に半分は夜間も帰る。無理に父親と関わることはしなくてもいいが、炊事など家庭内で光が任されている家事は放棄しない。
「家事は私たちも手伝うよ。お父さんは深夜にちょっとしかいないみたいだし、お母さんがいない間の家事を光が全部やるなんて、中学生男子には負担が大きすぎ!私とお姉ちゃんは家事慣れしてるし。雄介も掃除くらいできるでしょ」
はじめは光の居候計画に乗り気でなかった様子の真理も、作戦会議が進むにつれてなんだか楽しそうに生き生きしてきた。