この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
瞳で抱きしめて
第4章 不意討ち
「さ、料理運んじゃいましょう」


小皿に小分けした料理をトレーに乗せると、軽やかに光達の元へ運んでいく。


私も残りの皿を運ぼうとしていたところに、光がやってきた。



「樹理さん、手伝うよ」



高校に合格した頃から、光は私に敬語を使わずに話しかけるようになった。


最初にタメ口で話してもいいかと聞かれた時点で私は全く構わないと思ったが、冗談混じりに

「なめてんの?」

と茶化してみた。


すると、大慌てで否定したものだから思わず吹き出したものだ。


「ちがっ…ちがいます!……ただ、敬語だとなんだか距離を感じて…。」



「距離?」



「…樹理さんとはもっと、何て言うか、正しい敬語使おうとか、こういう風にいいまわさなくちゃとか考えずに…素直に話したいんです」



真っ赤な顔でこんなこと言うものだから、「いいよ」と言わずにはいられなかった。

まぁ、全く嫌ではなかったんだけど。



相変わらず真理や雄介には敬語混じりだったが、私にはすっかりタメ口を使うのに慣れた様子だ。




「ありがと。じゃあ私、奥にワインあるから取ってくる。美里さん好きでしょ?真理も飲むだろうから」



「それも俺が運ぶよ」


「いいよ、主役でしょ。ワインの他に日本酒とか持ってきたいし、ビールも追加を…」


「一人で運ぶの大変だよ。一緒に行く」


そう笑うと、さっさと料理をテーブルに運んで光は私の隣に並んだ。
/107ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ