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瞳で抱きしめて
第6章 元カレ
「明後日?」
でもまぁ、そんな時期か。
私はあまり驚いていなかった。
2年前、湊斗がイギリスに発ってから今まで、私たちはメールでさえ連絡を取っていなかった。
なので突然明後日帰ってくるという情報に少し不意打ちは食らうが、大体の帰国時期は把握していたのでそこまでではない。
「そっか。おじさんたちから連絡きたの?」
「ううん。湊斗くんからメール来てた。向こうに行ってる間1度もメール来てなかったのに、いきなり『明後日帰るから』なんて来ててイタズラメールかと思っちゃった」
真理はスマホの画面を私に見せる。
そこには確かに、差出人の欄に湊斗の名前が入った帰国を知らせるメールが映し出されていた。
最後の行には『樹理にもよろしく。会えるのを楽しみにしてる。』とあった。
「湊斗くん帰ってきたら、皆でお帰りなさい会しなくちゃね。今回はお父さんとお母さんいないけど」
パーティを計画するのが大好きな真理ははしゃいでいる。
一方、私はかなり複雑な気分になった。
真理の言うその“皆”には、きっと光も入っているのだろうけど、光と湊斗が顔を合わせたらどうなるのだろうか。
…嫌な予感しかしない。
でもまぁ、そんな時期か。
私はあまり驚いていなかった。
2年前、湊斗がイギリスに発ってから今まで、私たちはメールでさえ連絡を取っていなかった。
なので突然明後日帰ってくるという情報に少し不意打ちは食らうが、大体の帰国時期は把握していたのでそこまでではない。
「そっか。おじさんたちから連絡きたの?」
「ううん。湊斗くんからメール来てた。向こうに行ってる間1度もメール来てなかったのに、いきなり『明後日帰るから』なんて来ててイタズラメールかと思っちゃった」
真理はスマホの画面を私に見せる。
そこには確かに、差出人の欄に湊斗の名前が入った帰国を知らせるメールが映し出されていた。
最後の行には『樹理にもよろしく。会えるのを楽しみにしてる。』とあった。
「湊斗くん帰ってきたら、皆でお帰りなさい会しなくちゃね。今回はお父さんとお母さんいないけど」
パーティを計画するのが大好きな真理ははしゃいでいる。
一方、私はかなり複雑な気分になった。
真理の言うその“皆”には、きっと光も入っているのだろうけど、光と湊斗が顔を合わせたらどうなるのだろうか。
…嫌な予感しかしない。