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瞳で抱きしめて
第6章 元カレ
「そういえば湊斗くん、帰ってきたら独り暮らしするらしいよ」
「え?」
それは予想外の情報だった。
てっきり実家に帰ってくるものだと思っていたから。
「明後日帰ってきたら一旦実家に戻って、すぐ新しいアパートに移動するんだって」
真理がメールに添付されていた地図と、湊斗が帰国後に住むというアパートの住所を示した。
「ここ…って…」
なんと光の高校の最寄り駅からすぐ目の前だった。
「あ!光ちゃんの高校あるとこだね!…なんか運命感じちゃう…」
真理の言った一言に、私はピクリと反応した。
そんな私の挙動に、真理は「あ」と一瞬だけ目を泳がせて、すぐに悪びれない笑顔でこう言った。
「そういえば私、光ちゃんに話しちゃった。湊斗くんのこと…色々」