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第7章 恋人にして

足の間から見える光の茶色の髪の毛に、私は焦った。


今更ながら、すごく恥ずかしい。



こんな行為自体が久しぶりだったし、その相手がよりによって光。



羞恥心により少し正気に戻りつつあった私は、光を止めようとした。



が、突抜ける甘い刺激によって、呆気なく理性が飛ばされたのだった。




「まッ…！…あぁあ！」




狙ってなのか、たまたまなのかは分からなかったが、光の指が私の一番弱い突起を撫でたのが分かった。




「溢れてきた…。ココ、気持ちいいんだね」




…光は要領が良いんだ。


嬉しそうに私の弱いところを刺激し続ける光を、ぼやける視界の端にとらえながら私は察した。



私の発する、些細な声や反応ですぐに弱点を見つけてしまう。


私の気持ちいいと思う動きをすぐに覚えて、忘れることがない。


だから手慣れたように錯覚するほど、光の与える刺激は私の身体を悦ばせるのだ。



「はぁぁ…ん……っ…！」



少しずつ強くなっていく指の刺激に、私の腰がフルフルと揺れた。


もどかしくて、涙で滲んだ瞳で光を見つめる。



「……樹理さん…キレイ…」



指の腹で蕾への愛撫はそのままに、空いている手で胸を揉み、甘い言葉を囁きながら光は私に口づける。



器用なんてものじゃない。


私はすっかり光に与えられる快感に、身体も気持ちもほだされてしまっていた。