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瞳で抱きしめて
第8章 対峙
松井さんは美人だと思う。

こんな風に至近距離で見つめられて、ねだられるように小首をかしげられたら、普通の男子なら大人しく言うことを聞くしかなくなるのだろう。

でも俺は、悪いけどそれどころじゃなかった。




なぜなら…




ついさっき目に入った樹理さんの傍らに、

背の高い知らない男が親しげに立っていたから━━━━━




「あっ!光ちゃんだ。おーい」



松井さんをどうにか説得して走り出そうとしていた俺の後ろから、真理さんの良く通る声が聞こえた。



彼女の声で、向こうから樹理さんたちも近づいてきてくれた。



「ちょうどよかったな。こっちも今車停めてきたとこだ。おっ、光の学校の子たちか」



「はじめましてー。光ちゃんがお世話になってまーす」



真理さんとの雄介さんは誰に対しても気さくで屈託がなくて、こんな調子だ。


たったこれだけの言葉で、智也たちと笑顔で挨拶を交わし始める。




「樹理さんっ」



俺はそんな友人たちの様子を見届けると、すぐに樹理さんのそばに駆け寄った。


自然と松井さんの腕を振りきってしまったが、その時は全く気にすることができなかった。
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