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アペリチーフをご馳走に。
第1章 アペリチーフをご馳走に。
新谷に運ばれなすがまま質素なパイプ椅子に座らされた梨子は、更衣室から自身の鞄を持ち込み携帯の番号やアドレス、通信アプリのアカウントを無断で移す新谷をぼうっと眺めていた。

新谷はそれが終わると満足そうに笑み、放心したまま涙を流す梨子に近付きその頭を撫でる。

「電車の次はプールサイドでイっちゃった?言葉だけで?みんなの前で?……梨子は本当にエッチな、マゾの変態だね」

「ち、ちが…っ、あっ…!!」

まだ弛緩したままの体。新谷はその否定の言葉を打ち消すように梨子の背後に周り腕を伸ばすと、水着越しにやわやわと乳房を揉み梨子にも分かるようにわざとゆっくり乳首に指を添え──

「やだ…いや、先生…っ!」

「だーめ」

おはじきのようにぴんと弾いた。

「──ひあぁっ!…ぁぁぁ…」

「梨子の乳首はうんと敏感だから、直接よりこっちの方が気持ちいいだろ?」

「そんな…そんなことない…、お願いやめて…、先生…」

続けて触れるか触れないか程の間隔でくるくると乳首を撫でられる。強烈な刺激の後は脆弱な刺激。梨子はもう慣れてしまったその感覚に抗おうと、背後から伸びる手を必死に掴むがそれも叶わない。

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