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私立S学園高等部
第3章 モテない優等生
試験は終わった。
取り敢えず山を張った所が出ていてほっとした。
いつもは山を張ったりしないんだけど今回は勉強不足で山を張らざるを得なかった。
学年トップは陥落するかもなぁ。取り敢えず奨学生圏内なら御の字かな。
まあ今回の試験多少落としてもこれまでの貯金はあるけど。
でも雄平君にかまけてて勉強疎かだったかもな…。ダメじゃん…。

雄平君はどうだったんだろ?
今回の試験もダメだったらそれこそ医学部進学どころじゃなくなるかも知れないし…。

試験が終わった日にいつものカフェテラスで待ち合わせ。
「どうだった?」
「俺、自信ある!!喬子が教えてくれたお陰!!」
雄平君は満面の笑みを浮かべた。
雄平君の笑顔にホッとしつつ私は溜め息をついた。
「喬子は?」
「あんまりかな?」
「えー喬子なら大丈夫っしょ?」

結果が出た。
私は何とか学年トップはキープした。
といっても今回は初めて私と同点のトップが二人いた。
点数的にはあんまり満足はしてないけど取り敢えずトップなので目的は果たしてホッとした。

一方の雄平君。
「高等部上がって初めて成績優秀者一覧に載ったー!!」
本当に嬉しそうに私の手を握って興奮ぎみに言ってきた。
声、でかいよ。
「喬子のお陰だー!!サンキュー!!」
「それは嬉しいけど受験までもっと頑張らなきゃ。」
「だな!!」
少し鬱陶しいなぁと思ったけど雄平君の笑顔見たら「ま、いっかー」と思った。
「これからも一緒に勉強しような。」
「うん。」
私もまた気合い入れて勉強しよっ。
「でさ。」
「え?何?」
雄平君は私の耳に囁いた。
「試験終わったんだしHしよう。」
「ちょっと…。もう…。」
いきなりそんなこと言われて体温は上がり焦る。

けど。

「明日から進路面談なのに呑気なのね。」
にやけていた雄平君が一気に固まる。
ちょっとやり過ぎたかな?

今度は私の方から雄平君に耳打ち。
「私もHしたいよ。」

まだ寒い日々は続いていて人肌が恋しい。
雄平君とまたHすることを思うと恥ずかしいようないやらしいような気持ちがわいて…。でも楽しみで…。
そして肌を重ねている間は満たされて幸せで…。

その後に少しの寂しさ。

高校に入学した時には全く知らなかった感情。

これからこの感情をどれだけ重ねられるんだろう?

この学園の思い出は始まったばかりだ。

【第二部終了】
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