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私立S学園高等部
第4章 Pink Prisoner
「義晴君の同級生や先輩で大手企業や公務員になった子はいない?樹理に紹介してあげて欲しいの。」
「お母さん!!」
私は笑みは崩さずに、でも冷静に冷静にと自分を宥めながら言った。
「私は自分の彼氏位自分で選びますので。あ、叔父さんのグラス空じゃないですか。叔父さん、つぎましょうか?」

8/16。
実家帰省最終日。
午前中は兄と買い物をしてその後東京駅まで送ってもらう。
「お前彼氏いるのか?ってかお前もうやっただろ?」
「彼氏はいないよ。でももう処女じゃない。何で分かったの?」
「まあS学の噂とかちょっと耳にしたこともあるけどそれだけじゃなくて何となくそうかなぁ、と。まあ分かってると思うけど自分を大事にしろよ。」
「有難う。私のこと本当に思ってくれるのお兄ちゃんたけだわ。そういうお兄ちゃんは彼女出来たの?」
兄は国立大を卒業して父の会社で働いている。
性格も良く、社交的で、真面目で、仕事も出来るので会社でも周りと巧くやっているし、次期社長と認められているらしい。
「大学時代に彼女と別れてからさっぱりだわ。親にはお見合いお見合い言われてるよ。でもお見合いは28になるまでは待ってと言ってる。」
あのくそ両親は仕事で大変なお兄ちゃんにまでそんなこと言うの…。
「お前LINEやってるのか?LINEしようぜ。」
「うん、また色々話しよう。」

出来る限り親と接触しない帰省は終わった。
寮に戻って兄にはLINEしたけど両親には「寮に戻りました」のメール一つだけ。
「つーかーれーたー!!」
東京でお買い物した物を開けたりしていたら同級生の男子からお帰りなさいとLINEが。
「今暇?」
さすがに疲れたからお相手する気はないよ。
「ごめん、疲れてるから今日は大人しくしとく。」
兄からのプレゼントのヘアアクセサリー、明日から着けようっと。

それから数日経って阿部先輩からLINEが来た。
「帰省どうだったー?京都土産あるから部屋に来ない?」
阿部先輩は京都に行ってたからしばらく会ってないなぁ。
「うん、今から行くね。」

「何だよー東京ばな奈とか貰っても嬉しくねー!!」
「えー何でー!?」
まああまり深く考えずに東京ばな奈をまとめ買いして寮内あちこちに配ってるんだけど。
「うちの同室、東京出身だから東京ばな奈貰ったんだよな。」
「じゃあ要らないの?」
「いや、貰っとく。」
何それ。
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