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私立S学園高等部
第4章 Pink Prisoner
何だかんだ言いながら先輩は嬉しそうに東京ばな奈をしまい込んだ。
そして紙袋を出してきた。
「ほい、京都土産。」
「いやー何これー!!すごーい!!」
京都限定のシートマスク、京都のブランドのコスメにあぶらとり紙、そして抹茶スイーツ…。
「これ、全部私に?」
「一応他の野郎友達や女子には配ったから。あとは樹理の分。」
「いやー嬉しい!有難う、先輩!!」
思わず先輩に抱きつく。
先輩は少し驚いた。
「樹理がそんなに喜ぶとは思わなかった…。あ、でもまだあるんやで。」
「あれ?関西弁?」
「俺、保育所は京都だったし祖父母共に関西弁だから帰省すると関西弁になるよ。」
「へぇ、そうなんだ…。」
「で、京都で抹茶ミルクレープ買うてきてん。」
「え!そんなのあるの!?」
「うん。まあ本当は優等生の買収の為に買おうと思ったんやけどそれなら樹理とも食べようかな?って。」
「優等生の買収!?」
高等部文化発表会の恒例の英語劇の参加者が集まらず苦戦してる生徒会長の阿部一史。
一年では常に成績トップの優等生、畠山喬子に何としてでも出てもらいたい、そう思った阿部先輩は一年女子に畠山さんのことをリサーチした。
まあそりゃガールフレンドの多い阿部先輩。畠山さんがいつも大学のカフェテラスでミルクレープを食べていることを突き止めた。
「というわけでミルクレープで釣ろうと思ってん。」
「釣ろうって…。」
「で、また年末京都帰った時に買ってきて欲しいという条件付きでOK出たぜ!!」
「ミルクレープ…。恐るべし…。」
先輩はミルクレープを切って出してくれた。
「確かに美味しいね。」
「だろ?」
「私も…。出ようかな、英語劇…。」
「え?ホンマに?いいの?」
「ピアノもう弾きたくないし英語劇出る。」
「よっしゃ!」
今度は私が阿部先輩に抱きつかれた。
抱きついた先輩が私の髪飾りに気付いた。
「あれ?樹理、今日なんか頭付いてる。」
なんか、頭、付いてるって何よ!?
「お兄ちゃんが買ってくれたの、ヘアクリップ。可愛いでしょ?」
「樹理お兄さんがおるんや。」
「うん。兄と私と二人兄弟。」
「へぇ。初耳。どんなお兄さんなん?」
そして紙袋を出してきた。
「ほい、京都土産。」
「いやー何これー!!すごーい!!」
京都限定のシートマスク、京都のブランドのコスメにあぶらとり紙、そして抹茶スイーツ…。
「これ、全部私に?」
「一応他の野郎友達や女子には配ったから。あとは樹理の分。」
「いやー嬉しい!有難う、先輩!!」
思わず先輩に抱きつく。
先輩は少し驚いた。
「樹理がそんなに喜ぶとは思わなかった…。あ、でもまだあるんやで。」
「あれ?関西弁?」
「俺、保育所は京都だったし祖父母共に関西弁だから帰省すると関西弁になるよ。」
「へぇ、そうなんだ…。」
「で、京都で抹茶ミルクレープ買うてきてん。」
「え!そんなのあるの!?」
「うん。まあ本当は優等生の買収の為に買おうと思ったんやけどそれなら樹理とも食べようかな?って。」
「優等生の買収!?」
高等部文化発表会の恒例の英語劇の参加者が集まらず苦戦してる生徒会長の阿部一史。
一年では常に成績トップの優等生、畠山喬子に何としてでも出てもらいたい、そう思った阿部先輩は一年女子に畠山さんのことをリサーチした。
まあそりゃガールフレンドの多い阿部先輩。畠山さんがいつも大学のカフェテラスでミルクレープを食べていることを突き止めた。
「というわけでミルクレープで釣ろうと思ってん。」
「釣ろうって…。」
「で、また年末京都帰った時に買ってきて欲しいという条件付きでOK出たぜ!!」
「ミルクレープ…。恐るべし…。」
先輩はミルクレープを切って出してくれた。
「確かに美味しいね。」
「だろ?」
「私も…。出ようかな、英語劇…。」
「え?ホンマに?いいの?」
「ピアノもう弾きたくないし英語劇出る。」
「よっしゃ!」
今度は私が阿部先輩に抱きつかれた。
抱きついた先輩が私の髪飾りに気付いた。
「あれ?樹理、今日なんか頭付いてる。」
なんか、頭、付いてるって何よ!?
「お兄ちゃんが買ってくれたの、ヘアクリップ。可愛いでしょ?」
「樹理お兄さんがおるんや。」
「うん。兄と私と二人兄弟。」
「へぇ。初耳。どんなお兄さんなん?」