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私立S学園高等部
第4章 Pink Prisoner
中等部の文化発表会、高等部の文化発表会、そして大学の学園祭という流れ。
でも中等部の文化発表会は父兄すら呼べないし一応男女共に参加はするけど男女の交流は全く無い。
父兄にはDVDと作品集の冊子が配られるだけ。
高等部の文化発表会は共学だから当然だけど男女合同だし、父兄は観覧できる。
そして三者面談もその日に行われる…。
英語劇は午前中、私の三者面談は午後イチの予定だった。
はー憂鬱。

英語劇はもう必死だった。
訳ワカメの中ただひたすら一生懸命台詞を叫んでいた。

畠山さんが凄くて英語劇は無事成功した。
終わった瞬間、阿部先輩がへなへなとその場に座り込んで立てなくなっていた。

でもその英語劇の間に賽は振られていた。

午後イチに面談とのことで昼食は両親と食べることになっていた。
この日は高等部寮の食堂は開放され、そこで両親と合流することになっていた。
憂鬱な気持ちで両親と再会。
「お久し振りです。」
「樹理、お久し振り。」
何を説教されるのかと思って構えていたら何も言ってこない。
ん?
でも表情は険しい。
ん?何かあったの?
そして食事を両親と摂り始めた時。
「樹理ちゃん、生徒会長と付き合ってるの?」

「はあ!?」

思わず食堂中に響く声で叫んでしまった。
「何ですか、はしたない声を出して!?」
うっさいなー。
「何で阿部先輩と付き合ってることになってるの?」
てか何で生徒会長知ってるの?
「樹理ちゃんが英語劇に出ている時に周りの女子生徒達があの金平糖の精の子が生徒会長の女だと話していました。」
生徒会長の『女』って何よー。
まあ生徒会長の『セフレ』とか噂されなくて良かった。
と言ってもこの両親にはあんまり聞かれたくない話だ。
「生徒会長…。阿部とか言いましたね?」
「そうだけど?」
「樹理ちゃんに釣り合う家系の方かしら?」
「はあ!?」
もうホンマに腹が立つ!!高津家だって別に祖父が事業起こして成功しただけで親父は単なるボンボン二代目だし、母だってまあ土地成金の娘ってだけだし別に家系なんて大したことない。
「見た目は素晴らしいし生徒会長されてるんだから優秀でしょうしまあこのS学園におられるのだからご家庭も裕福なんでしょうけどどこの馬の骨とも分からない子にうちの樹理を…。」
あぁ…。うっざ!
「まず、阿部先輩と私は付き合ってません。お・と・も・だ・ち、です。」
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