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私立S学園高等部
第4章 Pink Prisoner
そして生徒会長が何人か生徒会役員を指名するのだけど私や優等生畠山さんとかが指名され生徒会の仕事を手伝うことになった。

色々な仕事があるのだがその中の一つに卒業アルバムの編集、制作がある。
三年生のアルバムの編集は二年生生徒会のメンバーで作るのが恒例になってるらしい。

そこで過去の歴代アルバムをメンバーで見ていた。
「あれ?これって?」
畠山さんが昔のアルバムの教師の集合写真を指差した。
「せりなちゃんのお母さん!?」
畠山さんが指差したのは紺のスーツを着た美人だった。
名前を見ると『岬はるか 国語』と書いてあった。

畠山さんと同室の岬さんって私は接点無いんだけど存在は知ってる。
と言うのも私達が高等部に上がった頃、私と岬せりなと坂口まりやの三人が『新入生三大美人』とか言われてたから。
岬せりなちゃんって凄く可愛い。
で、うちの学園の大学に彼氏がいると聞いたことがある。
「あーそれ確かにせりなちゃんの亡くなったお母さんだわ。」
「せりなちゃんってお母さんが高等部の国語の先生だったけどせりなちゃんが小学部の時に病気で亡くなったんだって。でもせりなちゃんに似てないよね?お母さんもめっちゃ美人だけど…。」
岬せりなちゃんは可愛い、アイドルタイプだけど、写真の岬はるかさんは色っぽい大和撫子タイプの美人だった。
「綺麗な人…。」
思わず呟いていた。
「綺麗だよね…。」
今はもうこの世にいない、と…。

その大和撫子と思わぬところで再会する。

普段は私が先輩の部屋に泊まりに行くのだけどその日は初めて先輩が私の部屋に泊まりに来た。
同室の子に彼氏が出来て泊まりに出てたので先輩を呼んだ。

「やべっ!!久々に女子の部屋とか入ったらから緊張する!!」
「遊び人らしからぬ発言。」

最初は緊張して離れた位置で喋ったりTVを観たりしていたけど時間が経つに連れていちゃつき始め、いつものようにお互い生まれたままの姿でベッドに入り…。

次の日の朝。
寝ぼけまなこの私に先輩はキスしたり、軽い愛撫を重ねる。
快感と眠気が混じっている。
「先輩…。もぅ…。」
「おはよー」

微睡む時間を邪魔するような着信音。





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