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私立S学園高等部
第5章 初恋
全寮制なので学校でも放課後も同じ顔ぶれ。
しかも生徒数が全校生徒で300人程度という狭いコミュニティに六年間もいるのでクラスメートだけじゃなく、他のクラス、他の学年の児童共顔見知りで交流があったりした。

「あー言われてみれば小学部からうちの学園にいる子等ってよくつるんでるよね、男女問わず。」
小学部の事情を話してると樹理がそう返してきた。
俺の生い立ちに関しては前に樹理に話したことがあるので知ってる話だけど、中等部からS学園に来た樹理からしたら小学部の内情は分からない。

「布団入っていい?」
樹理は首を縦に振った。
俺は服のままで裸の樹理がいる布団の中に潜り込んだ。
昔好きだった女の話を今の彼女にするとか本当は有り得ないことなんだろうけどな…。
まあ子供の初恋の話だよ…。

夏休みで京都に帰るのは楽しみだったし、京都から学園に戻るのは辛かったけど二学期ともなると学園生活を楽しんでいた。
男女問わずクラスメート全員が仲良かったし、他のクラスや他の学年との交流もしていた。

学園がすっかり溶け込み学校が大好きになる頃に二年生になった。

初めて自分達より年下の子が入ってくる。
男女問わず二年生全員が新一年生に興味津々だった。

新一年生の中で男女問わず「あの子可愛い」と評判の女子がいた。
二年生を始め上級生にも物怖じせず話し掛け、甘え上手な女の子。
見た目も可愛いって言われてた。
「えーどこが?可愛いか?」
俺は全く興味なかった。
元々見た目にも可愛いと思えなかったけどあの甘ったれた性格に苛々させれた。

そしてその女の子にさらにイラつくようになる。

4月の間は一年生は早く寮に帰っていたがGW明けた位から二年生と同じ時間に帰る事もあった。
俺が寮に帰るとその可愛いと言われている一年生と寮の前に美しい女性が立っていた。

「ママーせりなも一緒にママの所に帰る!!」
「金曜日の夜までは駄目。」
「嫌だー!!何で小学校の寮に入らなきゃいけないの?」
泣き出す一年生に困る美人。

何だよこのガキ。
小学二年生の俺はこの一年生に嫌悪感を覚えた。
俺は家族の事情も分かってたから泣いたりしなかったし、ここでの生活も楽しんでいた。
泣いてお母さんを困らせるなんて。
大体。
お母さんに会えるだけ贅沢じゃないの?
ここの児童なんて皆両親に会いたくても会えない。
俺なんか。
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