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私立S学園高等部
第5章 初恋
「俺って甘えん坊なの?」
「うん。甘えん坊。」
「そうなのか…。」
いや、普段は甘えてるつもりは無いけど…。でも…。樹理には甘えてる…かな…。
「でもね。一史先輩の子供の頃の話聞いてたら甘えたくても甘えられなかったから甘えん坊になったのかなぁ、って思った。」
まあ確かにそれはあるのかな…。
子供の頃の俺って大人しくて聞き分けの良い子だった。
でも大好きな家族と一緒に住めないってのは正直寂しかったんだと思う。

その分一つ年下の後輩にベッタリ甘えてるのか、俺。

「もう少し大人にならなきゃ…。」
「別に『甘えん坊将軍』が嫌だとか言わないし。甘えてくる先輩可愛いし。」
「『先輩』ってのやめろよー。『可愛い』って何だよー?」
樹理に冗談半分で覆い被さる。
軽い気持ちで覆い被さったけど樹理は裸で、そして俺を見上げる顔が美しくて…。
俺は樹理を抱きたくなっていた。
樹理の唇をついばむようなキスをした。
樹理は俺の頬を手で撫でた。
俺は着ていたスウェットを脱いだ。
服なんか邪魔だ。

服もパンツも脱いで俺も裸になった。
樹理を抱き締めて肌触りや温かさや柔らかさを感じている。
樹理の背中に手を回して唇を重ねて舌を絡める。
ちょっと下半身がウズウズしてきた。
樹理のおっぱいに手を伸ばそうかなぁ、と思ってたのに。
「で、話の続きは?」
ええー。
やりてぇよー。
そう思いつつも興味津々の樹理の表情見てたらしゃーないなー、話すか、って気持ちになった。
「えっとどこまで言ったっけ?」
「夏期講座で家族の話を書いたんでしょ?」
「ああ…。」

夏期講座で書いた文章ははるか先生も褒めてくれたけど講座を受けているみんなからの評価も良かった。
俺自身は周りのみんなの文章が大人っぽくて俺のはガキっぽいから恥ずかしかったのに。
講座が終わってはるか先生に教えてくれた御礼を言いに行こうかと思ったけどはるか先生は沢山の生徒に囲まれていた。
諦めて帰る?でもはるか先生とお話しする機会なんてもう無いかもよ?
俺は教室の後ろでただひたすら待った。

かなり長い時間待って教室は俺とはるか先生しか居なくなった。
「あ、阿部君。夏期講座、お疲れ様でした。」
「先生、有難うございました。」
はるか先生の笑顔にドキドキする。


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