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私立S学園高等部
第5章 初恋
「それが俺がはるか先生に会った最後。」
「え?そうなの?」
「その日以後忙しくて、図書館に行けたのも一度だけでその時ははるか先生にも栃本さんにも会えなかった。そしてそのまま俺は小学部卒業して中等部の監獄に入ったから。」
「監獄!!」
樹理も苦笑いして聞いてる。中等部のことは樹理だって分かるだろう。男子部も女子部もまた監獄には変わり無い。
「はるか先生俺の馬鹿な告白聞いてどう思ったんだろうなぁ…。」
それは知りたかったなぁ…。
「嬉しかったんじゃないの?」
「だと良いのだけど。」

俺は中等部に進学して目標を定めた。
「高等部に進学するまでにイケメンになる!!」
「栃本さんに勝つ!!」

栃本さんは成績も良いと聞いてたし、勉強、特に国語の成績が悪かったらはるか先生に会わせる顔が無いので一生懸命勉強した。
小学生の頃は大人しくて甘えん坊だったけど社交的になるよう努力してみたり、甘えん坊な部分を出来る限り表に出さないようにした。
見た目や髪型も研究した。
背が伸びるように牛乳飲んだり部屋で一人トレーニングとかしていた。

大学の図書館に行けなくなって中等部の図書館を利用していたがショボかった。
漫画とか雑誌とか書籍は寮長の許可があれば持ち込み出来る。
でもタイトルしかチェックしないので表紙とタイトルがエロく無ければ中身がエロくても持ち込めるという事が分かった。
高等部に入ってから聞いたんだけど女子向けのエロ漫画は表紙やタイトルだとエロ漫画と分からないから寮内で持ち込んだり貸し借りしてる生徒は結構居たらしい。
で、俺も小説とか色々表紙では分からないけどエロ要素のある本を何冊か寮で読んだりしていた。

そして。
デジカメで撮ったはるか先生とのツーショット写真を宝物にして、時折写真を見て自分を慰めていた。

中等部の三年間本当に長く感じた。
刑務所のような生活はすぐに慣れたのだけど、夏休みとかも京都に帰れない、家族に会えない、メールや電話は出来るけどそれも限られてる。
そしてはるか先生に会えない。
その事は本当に寂しかった。

俺はイケメンになれるんやろか…。
戸惑いながらの中学生活だった。
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