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私立S学園高等部
第5章 初恋
中等部の三年間で背も伸びた。成績もトップスリーをキープしてた。高等部への進級試験は男子部では一位だった。
中等部内でやれることは出来る限りやったつもりだ。
中等部の卒業式、周りの生徒は完全に浮き足立っていた。
高等部は男女共学で中等部と違って学園内の敷地はほぼ自由に行ける。
ネットもスマホもOK、ネット通販で買い物しても全然チェックされたりしない。
居室にTVもDVDもパソコンもゲーム機も置ける。
中等部はラジオ、音楽プレイヤーのみだもんなぁ。
高等部の噂も男子内では全員知っていた。
「俺も絶対早く童貞卒業してやる!!」
男子の大半は高等部に進学したらやりたい放題出来ると思っていた。
はるか先生と結ばれる…なんて奇跡が起きるとは思えないけど、でも、もう俺は子供じゃない。
栃本さんに負けるもんか。
春休み何があったか全く記憶に無い。
引っ越しでバタバタしてたのと、周りが浮かれまくってたのと高等部の寮の同室が同じ小学部上がりで昔から仲の良かった奥田になって喜んだはずなんだけど。
その辺の記憶も曖昧で。
気がつけば高等部の入学式の日を迎えていた。
その日は寒くて雨が降っていた。
まだ桜は咲いてなかった。
講堂で寒いなーと思いながらキョロキョロしていた。
周りの新入生はお互いに女子チェック、男子チェック、上級生チェックに必死で「あの先輩イケメン!!」とか「2組の子可愛くね?」というひそひそ話があちこちから聞こえてきた。
そして俺も。
必死に教職員席を探していた。
はるか先生どこ?どこ?
うちの学年の担当じゃないみたいだけど二年か三年の担当なの?
どこにいるの?
全然見つけられなかった。
気落ちしてしまい、周りの受かれた会話にも全くついていけなかった。
取り敢えずオリエンテーションの最低限押さえとくべきことはメモして、あとはただただはるか先生こことを考えていた。
帰りに職員室前を通ると全教員の名前一覧が掲示されていることに気付いた。
あれ?
はるか先生の名前…ない!?
名字が変わった!?
いや、「はるか」って名前の人はいない。
「岬」って名字の教師は居なかった。
え?あれ?え?え…。
中等部内でやれることは出来る限りやったつもりだ。
中等部の卒業式、周りの生徒は完全に浮き足立っていた。
高等部は男女共学で中等部と違って学園内の敷地はほぼ自由に行ける。
ネットもスマホもOK、ネット通販で買い物しても全然チェックされたりしない。
居室にTVもDVDもパソコンもゲーム機も置ける。
中等部はラジオ、音楽プレイヤーのみだもんなぁ。
高等部の噂も男子内では全員知っていた。
「俺も絶対早く童貞卒業してやる!!」
男子の大半は高等部に進学したらやりたい放題出来ると思っていた。
はるか先生と結ばれる…なんて奇跡が起きるとは思えないけど、でも、もう俺は子供じゃない。
栃本さんに負けるもんか。
春休み何があったか全く記憶に無い。
引っ越しでバタバタしてたのと、周りが浮かれまくってたのと高等部の寮の同室が同じ小学部上がりで昔から仲の良かった奥田になって喜んだはずなんだけど。
その辺の記憶も曖昧で。
気がつけば高等部の入学式の日を迎えていた。
その日は寒くて雨が降っていた。
まだ桜は咲いてなかった。
講堂で寒いなーと思いながらキョロキョロしていた。
周りの新入生はお互いに女子チェック、男子チェック、上級生チェックに必死で「あの先輩イケメン!!」とか「2組の子可愛くね?」というひそひそ話があちこちから聞こえてきた。
そして俺も。
必死に教職員席を探していた。
はるか先生どこ?どこ?
うちの学年の担当じゃないみたいだけど二年か三年の担当なの?
どこにいるの?
全然見つけられなかった。
気落ちしてしまい、周りの受かれた会話にも全くついていけなかった。
取り敢えずオリエンテーションの最低限押さえとくべきことはメモして、あとはただただはるか先生こことを考えていた。
帰りに職員室前を通ると全教員の名前一覧が掲示されていることに気付いた。
あれ?
はるか先生の名前…ない!?
名字が変わった!?
いや、「はるか」って名前の人はいない。
「岬」って名字の教師は居なかった。
え?あれ?え?え…。