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私立S学園高等部
第5章 初恋
確か寺岡先生って中等部から大学までうちの学校だっけ。
で、今年の春大学卒業して新任で来てるんだっけ?
栃本さんとは接点あるのか。
「噂って何ですか?」
「阿部くんか女子という女子を食いまくってるって。」
寺岡先生にまで知られてるの…。
まあうちの学校上がりなら内情はよくよく知ってるだろうし…。中等部の教師は徹底的に締め付けて来るけど高等部の教師は見て見ぬふり、でも妊娠とか避けろよ?合意の下でセックスしろよ?って感じだからな。

「そういう寺岡先生だってそこそこイケメンだし、高等部時代は遊んでたんじゃねーの?高等部の女子には狙ってる奴もいるし。」
「寺岡さんは真面目だったよ。高等部時代も大学時代もほとんど彼女いなかったみたいだし。」
意外。
「で、阿部くんはやりまくってるの?」
まあ今更誤魔化したって無駄なことだし。俺は首を縦に振った。
「まあほどほどに、な。」
「そういう栃本さんだって大学でもアメリカに行ってた頃でもモテてるんでしょ?」
「俺は一途だから。」
「未だにはるか先生しか見えないっての?」
栃本さんは苦笑いして答えた。
「俺、彼女いるんだ。」
「えっ!?」
俺はびっくりして凍りついた。
い、いや、確かにはるか先生が亡くなって二年以上経つわけだけどさ?
「そ、それは…。学園内の人?」
「学園内と言えば内かな。」
「いつから?」
栃本さんは気まずそうな顔をした。
「俺が大学に進学する頃には一応恋人同士、だったかな。」
「えっ!?何だよ、それ?はるか先生亡くなってすぐってこと?」
「まあ、そうなるな…。」
「俺がやりまくってるって言うけど栃本さんだって薄情じゃん?はるか先生のこと好きじゃなかったのかよ?」
「俺は…。せりなちゃんが居たから立ち直れたんだ。」
「せりな?せりなってまさか岬せりな!?」
栃本さんの衝撃の告白におれは頭がくらくらしていた。
「最初はせりなちゃんから迫られた。びっくりしたし、俺がはるか先生を失って寂しかったからせりなちゃんの気持ちを受け入れちゃったのかも知れない。でも、当時の俺にとってせりなちゃんは本当に悲しみを癒してくれる天使に思えた。そして今は母親を失って独りで生きなきゃいけない彼女の支えになりたいんだ。」
最初衝撃の告白を聞いた時はただただ腹が立った。
けど淡々と話す栃本さんの言葉に嘘は無さそうに思えた。
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