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私立S学園高等部
第7章 セカンド・ラブ
俺は生徒会長の挨拶をすべく壇上に上がった。
女子の視線を感じる。
いや、新入生は男女問わずこっちを見てくれていると思う。
そして、あの浮かれてない美人の新入生もこちらを向いて真剣に話を聞こうとしてくれている。

「高等部に進級おめでとうございます。」
一応内部進学の試験はあるけど中等部の生徒のほぼ百パーセントが進学するんだからおめでたくも何ともない気もする。
けど『牢獄』から出られるんだから「中等部『出所』おめでとうございます」とでも言うべきか。
原稿考える時にこんなこと生徒会の連中と言ってたっけ。
大体の内容は覚えていて、淀みなくすらすらと言えた。

「生徒会長、阿部一史。」
講堂に響く拍手。
あの美人の新入生も拍手してくれていた。

「お前って外面最強だよな。イケメン爽やかオーラ出まくってた!!」
生徒会の連中が耳打ちしてくる。
あーあーあー。これでも一応努力してるんだけどな。

でも本性は大人しくて人見知りで甘えん坊だっての知ってる奴は知ってる。
本当は独りで地味ーに勉強してる方が性に合ってる。

女の子ひっかえとっかえで寝てるけどいつも女の子の方から誘ってくる。
自分から話しかけたこともほとんどない。
宮田先輩とは旧知の仲だから話せるけど基本的に自分からは話せない。
だからこそほとんどの女の子と一度しか寝ていない。
女の子にキャーキャー言われるけど何を話して良いのか分からない。

服とかは好きだし気を遣ってるから寮内でもそこそこお洒落してるけどそれだって決して高い服着てるとかでも無いし、ほどほどなだけ。

一応はるか先生と再会した時にイケメンと認めてもらえるようにと頑張ったつもりだった。
けど実は上っ面。

入学式が終わり新入生はそれぞれ教室でオリエンテーションがある。
俺達生徒会の面々は式場の片付けを手伝って解散だった。

ちょうど自分達が寮に帰ろうとしてたタイミングで新入生もパラパラと寮に戻っていた。

おっ…。
ちょうどあの美人の新入生もいる…。

遠くからでも目立つ位背が高くてスカートが短くて足が長くて長くて綺麗な髪の毛。
そしてチラッと見える表情も美人。
スゲーなー。
あ、今、一人だ。

別に後を追った訳では無いけど寮の玄関付近で彼女との距離は近くなっていた。





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