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私立S学園高等部
第7章 セカンド・ラブ
「おっ。樹理。」
最初の頃は樹理ちゃんって読んでたけど今は呼び捨て。
エッチしたのは入学直後の一度だけだけどその後もLINEしたりCDとかDVD貸し借りしているので友達みたいなもんだ。
「自習室で樹理見るの初めてだな。」
「中間やばかったのでちゃんと勉強することにしたんです。」
「いるいる。高等部入って遊びすぎて成績落とす奴。」
まあ俺も似たようなもんだったけど。
冗談で言ったのに樹理の表情はひきつっている。
「そういう遊びに私を引き込んだの誰ですか?」
それ、俺って言いたいの?
樹理は俺から視線を外して生物の参考書やドリルを鞄から出した。
「怒ってるの?」
無視…ですか…。
樹理は俺を完全に無視して黙々と勉強を始めた。
しゃーねーなー。
俺も樹理の隣に座って数学の復習と宿題をすることにした。
一応真面目に勉強はしてるんだけど隣の樹理をチラチラと見る。
見るからに苦戦してるね、樹理ちゃん。
眉間に皺寄せてドリルに書き込んでいる。
本気で焦ってるみたいだな…。

俺の携帯のアラームが鳴った。
夕食の時間にアラームを設定している。
「メシ行こうか?」
生物の参考書とにらめっこしていた樹理の頭をポンポンと叩く。

そのまま樹理と二人で食堂に移った。
あー腹減った。
「樹里は進路とか考えてるの?」
必死に生物と格闘している樹理は何か目指しているんだろうか?
「取り敢えず外部進学で…。首都圏以外の大学を…。」
「あれ?樹理の実家って東京だよな?」
「だからこそ関東はパス…。もっと頭良くて自分で稼げる力があるなら海外に行きたい位。」
「実家に寄り付きたくないの?」
「うん。」
意外な答えだった。
東京のど真ん中で生まれ育ったお嬢様ってのは聞いてたので大学は都内のどっかの私立にでも行くのかと思ってた。
でも実家に寄り付きたくないとか不穏な…。
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