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私立S学園高等部
第7章 セカンド・ラブ
本当に同室が奥田で良かった。
昔からの連れで気心知れてるから楽。
お互い女の子と遊びまくってるけどたまーにこうやって部屋に籠ってだべりたくなる。

思えばはるか先生が亡くなった事を知った時も同室が奥田で本当に助かった。
熱を出した時はそっとして看病だけしてくれたし、事情を話したくなった時には淡々と話を聞いてくれた。
俺の初恋を馬鹿にもせず同調して話を聞いてくれた。

「そんなに好きな相手ができるってちょっと羨ましいな。」
そう言えば奥田から好きな女の子がいるなんて話聞いたことない。
「失恋はツライで…。俺は二度失恋してるしな。」
はるか先生と栃本さんが付き合い始めた時とはるか先生が亡くなった事を知った時と…。

季節も初夏に移り変わり期末試験が迫ってきた。
俺も奥田も女遊びを控えて部屋で勉強している。
奥田も外部進学希望で一応真面目に勉強はしている。

夏休みは楽しみではあるけどその前の期末試験をクリアしなきゃ。

授業が終わり自習室に寄って勉強して食堂で夕食食べて部屋に帰りまた少し勉強してから風呂が終わるギリギリの時間に入浴して戻ったら寝る。
早起き出来るのなら朝、少しだけ勉強する。
息抜きに大学の図書館やカフェテラスに行くこともあったけど。
そして自習室でよく樹理に会った。
週末はよく男子とヤッてるって聞いてたけどさすがに試験前はガリ勉モードらしい。

俺が声を掛ける前から樹理の方からよく話し掛けてきた。
「あ、阿部先輩!!丁度いいところに来た!!これ、教えて下さい!!」
俺は便利屋かよ…。しゃーねーなー。
樹理は文系科目は優秀みたいだが理数科目は苦戦していた。
俺も別に理数科目が得意って訳でも無いけど樹理に教える位はやれる。
食堂とかで樹理と話してると変に注目を浴びるのだけど自習室ではそれはなかった。

コイツ狡いよな。
学園内のキラキラ系の女の子とか派手な女の子とか可愛いと言われてる女の子は化粧とかダイエットとか色々苦労してる。
樹理は食べ物も好き嫌いなく普通に食べててこのスタイル。
化粧しなくても美人。
雰囲気から大人びているけど決して背伸びしていない。
社交的では無いけど決して友達が少ない訳じゃなく。

俺は社交的に見られるけど実は友達とか少ない。

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