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私立S学園高等部
第7章 セカンド・ラブ
「あ、そっかー。分かった!!先輩さっすがー!!」
「さっすがー、じゃねーよ。俺、宿題残ってるからやりたいんですけど?」
「あ、ご免なさい。先輩、教えて下さってありがとうございます。」
実は礼儀正しい樹理ちゃん。だから教えてあげようって思えるんやけどね。
「いつも勉強教えてばっかりだからたまにはなんか御礼して欲しいなぁ。」
「御礼…。うーん…。そう言われてみればいつも勉強教えて貰ってるしCDとかDVDとか借りてるしゲームでもいつも助けて貰ってるし…。」
軽い冗談のつもりだったけど樹理は本気で悩み出した。

カラダ。

夏服の制服を着た樹理を見てふと浮かんだこと。
また樹理とヤりたい。俺は樹理を抱く所を妄想していた。
白い開襟のブラウス。紺の薄手のスカート。
シンプルなその格好の中の華奢な体を思い出した。

「試験終わったら部屋に来ない?」
俺は妄想を抑えつつ樹理を誘った。
「うん、じゃあ先輩の好きなお菓子でもその時差し入れするね。いつもの御礼。」
「えーお菓子!?」
お菓子より樹理ちゃん、だけどな。

試験はまあまあかな?って印象で終わった。
結果が出るまで時間がある。
夏休みももうすぐ。
夏休み前半は夏期講習があるから結局ずっと学校に通うことになる。
後半は京都に帰る。
そしてぼちぼち秋の文化発表会の準備を始めなきゃいけない。

この夏休みが終わったら生徒会長業務で忙しくなる。そして生徒会長を引退したら受験勉強に本腰を入れなきゃ。

多分遊べるのは夏休みの間だけだ。

試験の結果に一喜一憂していた夏休み前、食堂で坂口まりあに声を掛けられた。
「センパーイ、夏休みいつ帰省するんですかぁ?」
「夏期講習あるから七月中は少なくとも寮にいるけど?」
「じゃあ先輩の部屋にまた泊まりに行って良いですかぁ?」
「ええ?奥田に聞かないと。」
「何なら阿部先輩と奥田先輩と二人居ても良いんですよぉ。」
それって3Pってヤツですか…?
「いやお断りします。」
「えええええ!?あ、じゃあ私の部屋に阿部先輩が泊まりに来て下さいよぉ!!同室の子、夏休み入ってすぐに旅行に行っちゃうらしいし。」
「えーめんどくさいんですけど?」
別に坂口まりあちゃんのこと嫌いじゃないし、見た目は美人だと思うしセックスも良いけどさ…。




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