パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 美人教師と忘れ形見

俺はとにかく必死にプリントを解き、はるか先生の補習に望んだ。

うん。分からん。

プリントもするんだけど辞書や参考書頼りで結局覚えられない。

英単語や漢字は覚えられるのに古語は覚えられないんだよな…。

文法の基本も何度もやらされた。

一晩すると忘れてるけど…。

そんな時だった。

「ねぇ、栃本君？日本史は得意なんだよね？」
「得意ってほどでは無いですけど苦手でも無いですよ。」
「ねぇ、昔の物語とかで興味ある物語ないの？」
はるか先生のマンツーマン補習ではるか先生がこんなこと聞いてきた。
「ええ…。うーん…。あ、百人一首は得意でしたよ!!カルタとか得意なんです!!」
はるか先生の表情が明るくなった。
「よしっ!!プリントの宿題減らす代わりに買って欲しい物があるの。」
「えー何すか？」
俺、そんなに小遣い無いのに…。
「百人一首で覚える古典文法、みたいな参考書が何社か出てるはずだからそれと、百人一首に関する新書か文庫本と、あと、百人一首題材の漫画。」
「百人一首題材の漫画とかあるんすか？」
「うん、あるの。ちょっと全部揃えると値が張るけど勉強だと思って買ってみて!!あ、百人一首の物語を題材にした漫画よ!!競技としての百人一首の漫画も面白いけど物語の方よ。」
「へーい。」

帰りに大学の書店に行き、早速探してみた。
『本当は面白い百人一首』的な本が何冊もあるのには驚いた。
百人一首の文法の本は注文しないと無いので注文して、百人一首テーマの文庫本と漫画を何冊か買った。

思えば中等部時代はTVもネットもゲームも雑誌も漫画も禁止でCDとラジオ位しか持ち込めなかった。
だから学校の図書室で本を借りるというのも貴重な楽しみで週に一冊程度は読書していた。
高等部に進んでから本、全然読んでない。
雑誌も漫画も買えるし、ネットもスマホも解禁。TVもDVDも解禁。
ゲームも時間は限られてるけどOK。
ゲームやエロ動画ばっかり観てて、読書とかしなくなったな…。

あ、勉強はちゃんとしてるけど。