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第1章 母の恋人

このS学園。中等部まではそれはそれは厳しい厳しい学校なんだけど。
高等部はゆるゆるらしい。

私の母とその男子生徒は本当に公認で堂々と付き合ってた。
そして週末には母の部屋に泊まりに来てた。

娘が学園内にいるのに嫌らしい？
母親失格？
汚らわしい？

うーん。
別にそんなこと思わなかった。

だって。

私は彼に一目惚れしたから。

彼の名は栃本　英司。
まあ単純にイケメンだと思う。
当時はちょっと華奢で幼い感じで。
背が高くて目が細くて。
男性の好みって遺伝するのかな？と思った。

当時私は小学五年生で。
胸がきゅーんとなって。
これが恋なのかとドギマギしたのを今でも覚えてる。

彼は私が週末に母に会いに来るからと最初は週末に会うのを遠慮してたけど「お兄ちゃん、週末も来てよ。」と私が言ってからは遠慮しなくなった。

私が彼を見たかったから。

そして。
私は。

英司さんと母のセックスを見てしまった。