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私立S学園高等部
第2章 美人教師と忘れ形見
百人一首の本を読んでから、何となくまた読書してみようかな?と思い始め、大学の図書館に通うことにした。
漢文も苦手だけど三国志は好きなんだよなぁ。漢詩はあんまり興味ないけど史記とかなら読めるかも。
「あ、栃本君!!」
「あ、はるか先生。」
土曜日の午後、大学の図書館で勉強したり、史記を読んでいたらはるか先生に会った。
「栃本君えらーい。よく勉強してるじゃない!!」
俺は基本的に真面目なのだ(自画自賛)。
「あ、『史記』読んでる!!ちゃんと漢文も頑張ってくれてる!!」
「もう赤点も補習も嫌なので…。」
「本当に優等生だよねー。あと古典と漢文出来るようになったら本当に国公立受けたら?」
大学に関しては内部進学希望ではあるけどそれも『寮があるから』『外の大学はめんどくさいから』という理由なので特に拘りも無かった。
就職とか未来のこととかも考えられてなかった。
でもそれこそ居場所が無いと生きていけない、そして今の自分の居場所はこの学校で勉強すること、という自覚はあった。
「先生は仕事ですか?」
「仕事が半分、自分の趣味が半分かな?」
そう言って先生が借りた本を見せてくれた。
教育関連の本、参考書、次の授業でやる枕草子の本に混じって今のベストセラー作家の恋愛小説があった。
「あ、それ今度ドラマになるやつですよね?」
「そうそう。ドラマになる前に読んどこうと思って。」
「それ、良かったですよ。」
「え?栃本君これ読んだの?」
「はい。その作家さんの小説好きなのでほとんど読んでます。」
「へぇー。栃本君こういうの読むんだ。」
俺、恋愛小説も嫌いじゃないんだよね。
だから百人一首も抵抗なかったのかな。
あんまり他人には言わないけどね。
「なんかこの作家さんの小説でお勧めある?」
「あ、これ、面白かったですよ。恋愛物なら。」
その時は、はるか先生にお勧めの小説を教えて、軽く挨拶等して別れた。
それ以来、大学の図書館ではるか先生に会うことが増えた。
補習は終わって、追試もクリアしたのだけど図書館で会うと百人一首の話をしたり本の話とかするようになった。
「栃本君って恋愛の小説とか百人一首でも恋愛の歌、好きだよね?」
「好きですよ。百人一首の歌の世界とか憧れますもん。」
ちょっと言うの恥ずかしかったけど正直に言った。
漢文も苦手だけど三国志は好きなんだよなぁ。漢詩はあんまり興味ないけど史記とかなら読めるかも。
「あ、栃本君!!」
「あ、はるか先生。」
土曜日の午後、大学の図書館で勉強したり、史記を読んでいたらはるか先生に会った。
「栃本君えらーい。よく勉強してるじゃない!!」
俺は基本的に真面目なのだ(自画自賛)。
「あ、『史記』読んでる!!ちゃんと漢文も頑張ってくれてる!!」
「もう赤点も補習も嫌なので…。」
「本当に優等生だよねー。あと古典と漢文出来るようになったら本当に国公立受けたら?」
大学に関しては内部進学希望ではあるけどそれも『寮があるから』『外の大学はめんどくさいから』という理由なので特に拘りも無かった。
就職とか未来のこととかも考えられてなかった。
でもそれこそ居場所が無いと生きていけない、そして今の自分の居場所はこの学校で勉強すること、という自覚はあった。
「先生は仕事ですか?」
「仕事が半分、自分の趣味が半分かな?」
そう言って先生が借りた本を見せてくれた。
教育関連の本、参考書、次の授業でやる枕草子の本に混じって今のベストセラー作家の恋愛小説があった。
「あ、それ今度ドラマになるやつですよね?」
「そうそう。ドラマになる前に読んどこうと思って。」
「それ、良かったですよ。」
「え?栃本君これ読んだの?」
「はい。その作家さんの小説好きなのでほとんど読んでます。」
「へぇー。栃本君こういうの読むんだ。」
俺、恋愛小説も嫌いじゃないんだよね。
だから百人一首も抵抗なかったのかな。
あんまり他人には言わないけどね。
「なんかこの作家さんの小説でお勧めある?」
「あ、これ、面白かったですよ。恋愛物なら。」
その時は、はるか先生にお勧めの小説を教えて、軽く挨拶等して別れた。
それ以来、大学の図書館ではるか先生に会うことが増えた。
補習は終わって、追試もクリアしたのだけど図書館で会うと百人一首の話をしたり本の話とかするようになった。
「栃本君って恋愛の小説とか百人一首でも恋愛の歌、好きだよね?」
「好きですよ。百人一首の歌の世界とか憧れますもん。」
ちょっと言うの恥ずかしかったけど正直に言った。