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私立S学園高等部
第2章 美人教師と忘れ形見
肝心な忘れ物?何だろう?
「え?何?」
「あ、俺の余裕あるから何個かあげる。」
そう言って大地がごそごそと出してきたもの。

コンドーム!!

忘れてました…。
そしてマジかー!?
コンドーム使うようなことあるのかー!?

「とっちー、頑張れよ!!健闘を祈る。」
「ラ、ラジャー…。」
何と頼りないラジャーだろう…。

職員寮の場所は知っていたけど初めて行くし、心許なくて足取りは不安だった。

職員寮の入口ではるか先生に電話する。
「あ、もしもしー?着いたのね?すぐ行くー。」
所在無さげに待っていると寮から素っぴんに部屋着のはるか先生が出てきた。

部屋着に素っぴん!!なんと無防備な…。
俺の血流がヤバイ…。

「ごめんね、お待たせ。行こう。」
そう言って俺の手を握って引くはるか先生…。

手を握ってるー!!
はるか先生、俺、既に興奮してますー!!

職員寮の2階にはるか先生の部屋があった。
1LDKで可愛らしい印象のリビングに通された。
「狭くてごめんねー。いつもせりなが泊まりに来ても狭いのに。」
「いえ、大丈夫です。」
「一応ここソファーに座って。」
「あ、お邪魔しまーす…。」
ファブリックとか花柄であー女性の部屋に来たんだなぁ…とソワソワさせる。
「コーヒー出すね。」
コーヒーの良い香りが堪らない。
「晩御飯何だったの?」
「親子丼。」
「へぇ。美味しそう。高等部の寮、食堂あっていいなー。」
「あれ?でも職員も高等部の寮の食堂使えますよね?先生何人か食べに来てるし。」
「そうだなぁ…。私も忙しい時期とか利用しようかなぁ…。」
はるか先生がコーヒーカップ二つ持ってソファーの俺の隣に座った!!
「はい、コーヒー。」
「ありがとうございます。」

近いっ!!はるかセンセー!!近いよー!!

と、取り敢えずコーヒーでも…。
「あっちー!!」
「大丈夫?」
俺、猫舌だった…。
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