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私立S学園高等部
第2章 美人教師と忘れ形見
俺も不安だけどせりなちゃんはもっと不安だろうな。
俺は出来る限りせりなちゃんに話し掛けるようにした。
学校のこととか困ってることは無いか?とか。
せりなちゃんは大丈夫、と答えてはくれたけど笑顔は見られなかった。

夏休みにはるかさんは一時退院した。
けどまたすぐに入院することになっていた。
一時退院してはるかさんは俺を家に呼んだ。
久々のはるかさんの部屋。二人きりのデートとなると本当に久し振りだった。
はるかさんは俺の好きな唐揚げを沢山揚げてくれた。

痩せたのに顔は腫れてパンパン。はるかさんの病状が良くないのは見てて分かった。
夏休み辺りから俺の不安も大きくなっていた。

でもはるかさんはとにかく笑顔だった。

そして久し振りに二人でベッドに入った。

数ヵ月ぶりのキス。
はるかさんの唇はカサカサだったけどそのキスは変わらずに甘かった。
長いキスを何度も何度も重ねる。
細くなったはるかさんを抱き締めてその感触を温もりをしっかりと感じる。
はるかさんの吐息が漏れる度に胸がギュッとなる。

壊れないようにとにかく大切に大切に。
はるかさんの体中にキスをした。
唇、頬、おでこ、首、鎖骨、肩、腕、手首、手の甲、掌、指、脇、背中、腰、乳房、乳首、おへそ、足の指、すね、ふくらはぎ、膝、太股、クリトリス、膣…。
そして口付けするだけではるかさんは切なく喘ぎ、愛液は溢れていった。

とにかく深く深く挿入した。
「はぁ…ん。英司く…ん…。」
この入れる瞬間のはるかさんの吐息が堪らない。
激しく動くのではなく、じっくりじっくり、はるかさんの中を掻き回すように動かした。
「はるかさん…。」
入院するようになってからはるかさんは髪の毛をショートカットにしていた。
その短い髪の毛をかきあげて唇を近づける。
「英司君…。私幸せ…。」
ふと見るとはるかさんが俺をじっと見ながら涙ぐんでいた。
「どうしたの?はるかさん…。」
「うん、久し振りに英司君とセックスしてあんまりにも気持ち良くてで、英司君の事もいとおしくて…。」
はるかさんは俺の胸に顔を埋めた。
俺ははるかさんを抱き寄せるしか出来なかった。
はるかさんを抱き締めたら俺の涙が見られないから…。

俺も涙ぐんでいた。
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