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私立S学園高等部
第2章 美人教師と忘れ形見
しっかりと抱き合ったままお互い腰を擦り付けるように動かした。
快感がじわじわと広がっていく。

少し体を浮かせてはるかさんと見つめあった。
「英司君…。」
俺が涙ぐんでる所見られた。
正直泣いてる所なんて見られたくない。
でも、今はそれ以上にはるかさんを見詰めていたかった。
「はるかさん…。好きです。大好きです。愛してます。」
再び唇を重ねて自分の腰をはるかさんの腰に打ち付けた。
「はぁん!!英司君!!英司君!!いいっ!!イク…。」
「はるかさん…。ああっ…。」

果ててもはるかさんの手をしっかり握りキスをした。

「ありがとう…。英司君…。大好き…。」

一晩中手を繋いだまま沢山喋った。
学校のこと、勉強のこと、せりなちゃんのこと、さっき食べた唐揚げのこと、前年行った旅行のこと、お互いの子供の頃のこと…。

幸せって長く続かないんだなと薄々感じていた。

予感はあった。

その日が俺とはるかさんが最後にセックスした日になった。

はるかさんはまた入院した。
入院する前に部屋とか片付けたり物を捨てたりしていたみたいだった。
そして色んな手配も始めていたらしい。

俺はせりなちゃんを誘ってのお見舞いは欠かさず、内部進学の為の勉強に取り組んだ。

きっとはるかさんが退院して俺は大学に進学して。
今まで通り学内でデートするんだ。
大学の寮はさすがに自由だから学園外でも沢山デートできる。
必死にその様子を想像していた。

はるかさんは日に日に病状が悪化していた。
でもせりなちゃんの前では元気に振る舞っていた。

そして俺は内部進学を年内に決めた。
大地も内部進学が決まった。
山崎は元から外の学校を受けるつもりで必死に勉強してる。
もうすぐクリスマスだけど寮には受験生が沢山いるので受かれたムードは皆無だった。

内部進学をはるかさんに報告した帰り。
「次のお見舞いはせりな抜きで英司君だけで来て欲しいの。」
はるかさんがまっすぐな瞳で俺に強い口調で伝えた。

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