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私立S学園高等部
第2章 美人教師と忘れ形見
容態が急変したとのことでせりなちゃんすら死に目に間に合わなかったのだそうだ。
学校に連絡が来て学校がタクシー呼んでくれてすぐに病院に向かったのだが病院は近いのにせりなちゃんが病室に着いた直前にはるかさんは亡くなった。

そしてせりなちゃんは泣くより呆然とするより『取り敢えず英司お兄ちゃんに伝えなきゃ』と思ったのだとか。

俺はとにかく慌てて病院に向かった。
ジャージにコートを羽織って、携帯と財布はポケットに入れて。
タクシーが捕まらない事にイライラした。

せりなちゃんは廊下で俺を待っていた。
「英司お兄ちゃん…。」
俺を見て猛烈な勢いで俺に抱きついて…。

俺の胸の中で震え、泣きじゃくった…。

はるかさんの死に顔はそれは穏やかだった。
でもきっとはるかさんはここ数ヵ月は特に苦しんだと思う。

はるかさん…。お疲れ様…。そして有難う…。

愛してます…。

はるかさんは亡くなる前にある程度準備していた。
学園葬が行われる以外は俺とせりなちゃんとせりなちゃんの父親とで葬儀だの手続きだの行われた。

せりなちゃんの父親…。はるかさんの元恋人…。

はるかさんよりもかなり歳上の印象だった。

せりなちゃんにそっくりで非の打ち所の無い、話してても感じの良いイケメンだった。
はるかさんと結婚もせずに子供を産ませた男ってどんな奴だよ!?大体はるかさんの元彼とか!?とちょっと穿った見方していたのだけどあまりにものイケメン振りに『参りました』と素直に思った。

はるかさんとはずっとメールや電話で連絡は取っていたのだそうだ。と言ってもせりなちゃんに関する連絡ばかりだった。

彼は結婚していたし家庭もあった。
奥さんもはるかさんとせりなちゃんの事は知っている。養育費を払っているのも知っている。

彼は俺の事も知っていた。
「はるかが俺よりずっと好きな人が出来たと喜んでいたよ。」

何となく…。はるかさんはこの人のことずっと忘れられなかったんだろうなぁ、と思った。
そしてせりなちゃんをシングルマザーで産んだことを全く後悔して無かった。
金銭的に恵まれてた事や寮のある仕事に就けたこと大きかったとは思うけど。
はるかさんとせりなちゃんの日々はキラキラ輝いていた。

そしてそのキラキラした日々の最後を一緒に過ごせた…。

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