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私立S学園高等部
第3章 モテない優等生
決して裕福でもない田舎の家庭に産まれ育ち、それこそ今後の進学も就職も見通しは明るくない。
そんな中寮に入れて田舎よりは明らかに勉強も出来るし進学も見通しが立つ。
そして特待生になれたら学費も寮費も無料…。
私は親元や地元を離れる寂しさよりそのメリットを選んだ。

特待生試験に受かり、私は特待生としてS学園女子中等部に進学した。
お金持ちの子供たちばっかり、しかもとんでもなく田舎の出身の私はなかなか馴染めなかった。
けど逆に中等部が牢獄みたいな管理される生活だったのが幸いしてマイペースに勉強中心の学生生活を送っていた。

高等部も特待生になることが無事決まりそのまま進学。
高等部は共学。
年頃の男子なんか今まで見たことない…。
小学校も全校生徒10人とかだったし…。地元に中学生や高校生なんかほとんどいなかった。
入学式で男子生徒が当たり前にいる環境にビビった。

入学して男子から話し掛けられたネタはこの二つ。
一つは同室のせりなちゃんのこと。
でもせりなちゃんに彼氏がいるのが周知されると聞かれなくなった。
そしてもう一つは勉強教えてって話。
まあ教えられることは教えるけど。
私の存在意義って勉強出来るってことだけなのかもね。

男子生徒だけじゃなくて女子生徒の友達もそんなに多くない。
教室でも寮でも一人でご飯を食べることも珍しくない。
寂しくないと言えば嘘になる。けど友達付き合いも苦手だし一人の方が楽だと思ったりもする。

高等部上がったら彼氏とか出来たりしないかなーと少し甘い期待はしてたんだけどね。
全然期待外れ。
彼氏どころか中等部と変わらない地味ーな生活。
大学の図書館とか売店とか行けるようになったり、ネット見たり色んな本を読んだり出来るようになったのは幸せだけど。

大学は出身の県の国立大を目指そうと思っていた。
「それなら医学部目指すの?」
同級生にも先生にも言われる。
国立ったって医学部お金かかりすぎるよ…。奨学金とかありそうな看護学科目指そうかな…。
これがやりたい、ではなくコスパやリターンの方が重要だった。
だってそうでないと私は生きていけない。ここのお坊ちゃんお嬢さん方と違う。

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