この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私立S学園高等部
第3章 モテない優等生
そう言った意味でも私はこの学校で友達も恋人も出来ないかもなぁと思う。
私が勉強以外に価値の無い人間だからってのもあるかな。

どうせ地味で不細工だし。

一学期の中間試験も期末試験も学年トップ。
担任と進路指導の先生との三者面談では
「東大受ける気は無いのか?」
と聞かれたけど
「地元の国公立しか考えてません。」
「じゃあ医学部か?」
「医学部はお金かかるので無理です。」
「でも特待生なら東大か医学部合格を目標にしてもらわないと…。」
先生の言わんとしている事は分かる。特待生って学校の実績作りの為の制度なんだし。
「お金があったら目指しますけどお金無いので…。」
「ほら、畠山の地元って地元で就職するのなら返済不要の奨学金とか無いのか?或いは私立の医大でランク落として特待生になるとか?」
「まあ考えときます。」
「看護学科志望って言うけど看護師になりたいのか?大変だぞ。」
それ言ったら医師になりたいと言った覚えも無いし医師も大変じゃん。
「夏休みの医学部志望生徒対象の夏期講習受けるよな?看護学科目指すにしても受けて損は無いぞ。」
夏期講習は元から受けるつもりだった。
「夏期講習は受けます。」
夏休みも実家に帰るのはお盆の一週間程度だし。
それ以外勉強するか本を読むしか楽しみ無い。

S学園は内部進学と外の大学を受ける生徒がほぼ半々。
外の大学を受ける生徒は大体国公立大や難関私大や海外の大学を受験する。
夏休みになると外部受験組の為の夏期講習がどの学年でも行われる。
一年の頃から大体外部受験するか内部進学するか決めるのだ。
S学園の大学は文系大学なので理系学科を目指すなら外部受験しないといけない。
でも英語教育とか国語教育ではうちの大学は比較的レベル高いんだけど。
内部進学組と言っても勉強はしっかりやらないと簡単に落第させられる。
せりなちゃんは内部進学志望だけど中間試験が赤点ギリギリで期末試験は半泣きになりながら勉強していた。
私や彼氏さんに泣きついてた。
その甲斐あってか期末試験は悪くなくて夏休みデート出来るって喜んでた。
あー私、なんでリア充のお手伝いしてるのよ?
私は夏休みも勉強ですよーだ。
/215ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ