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私立S学園高等部
第3章 モテない優等生
「真中君に会えないの寂しい?」
せりなちゃんから聞かれた。
「寂しいけど別にLINEもするし真中君だけじゃなくて志帆ちゃんとか涼ちゃんに会えないのも寂しいし。本当にせりなちゃんがいてくれて嬉しいよ。」
「真中君のこと好きなんじゃないの?」
「好きだけど恋愛じゃないよ、多分。」
だって。お互い男女として惹かれてない。
友達として仲間として繋がっている。
少なくとも真中君は私のことを女だと思っていないのは間違いない。
「英司さんと喬子ちゃんと真中君お似合いだよね、って言ってるのにー。」
「私は良いけど真中君に失礼だよ。」
もっと可愛い子選ぶでしょ?
私よりせりなちゃんに目が行ってたんだし。
「喬子ちゃんそういうこと言わないの!!最近気付いたんだけど、喬子ちゃんは可愛いってタイプじゃないかも知れないけどクールビューティーなの。」
「クールビューティー!?」
「優等生で知的で本とか読んでて冷静なアドバイスしてくれて。」
「なんだかなぁ。そんなの無理!!」
冷静というかひねくれてるだけだよ。
「本当は優しいじゃん。落ち込んでる真中君助けてあげたじゃん。」
そんな大したことしてないけどなー。
「クールビューティーとか違和感あるよ。それに私、優等生キャラも本当はしんどい。」
「でもさ。私から見たら喬子ちゃんって憧れなの。勉強できるってだけじゃなくてちゃんと努力してるし。でクールビューティーになれると思うの。勉強は今まで通り頑張って欲しいけど女の子としてもちょっと頑張ってみたらどうかな?って。」
自分にはそういうの似合わないと思ってた。自分には勉強しか無いとも。
年末年始、外出許可を取って出掛けた。
買い物と散髪。
散髪も近くの美容室しか行けないんだけど。
夏休みに地元に帰省して以来の美容室。
ストレートの黒髪ロング。
何故か分からない。
なかなか髪の毛切りに行けないんだから手間のかかるヘアスタイルはご法度なのに。
「ショートにしてください。」
寮に帰ってせりなちゃんはビックリしてた。
「喬子ちゃん短っ!!似合う!!」
「冬に髪の毛切るもんじゃないね。寒いよ。」
ショートにした自分を鏡で見ると自分でビックリしてしまう。
人生初のショートカット。
でも悪くないと思った。
せりなちゃんから聞かれた。
「寂しいけど別にLINEもするし真中君だけじゃなくて志帆ちゃんとか涼ちゃんに会えないのも寂しいし。本当にせりなちゃんがいてくれて嬉しいよ。」
「真中君のこと好きなんじゃないの?」
「好きだけど恋愛じゃないよ、多分。」
だって。お互い男女として惹かれてない。
友達として仲間として繋がっている。
少なくとも真中君は私のことを女だと思っていないのは間違いない。
「英司さんと喬子ちゃんと真中君お似合いだよね、って言ってるのにー。」
「私は良いけど真中君に失礼だよ。」
もっと可愛い子選ぶでしょ?
私よりせりなちゃんに目が行ってたんだし。
「喬子ちゃんそういうこと言わないの!!最近気付いたんだけど、喬子ちゃんは可愛いってタイプじゃないかも知れないけどクールビューティーなの。」
「クールビューティー!?」
「優等生で知的で本とか読んでて冷静なアドバイスしてくれて。」
「なんだかなぁ。そんなの無理!!」
冷静というかひねくれてるだけだよ。
「本当は優しいじゃん。落ち込んでる真中君助けてあげたじゃん。」
そんな大したことしてないけどなー。
「クールビューティーとか違和感あるよ。それに私、優等生キャラも本当はしんどい。」
「でもさ。私から見たら喬子ちゃんって憧れなの。勉強できるってだけじゃなくてちゃんと努力してるし。でクールビューティーになれると思うの。勉強は今まで通り頑張って欲しいけど女の子としてもちょっと頑張ってみたらどうかな?って。」
自分にはそういうの似合わないと思ってた。自分には勉強しか無いとも。
年末年始、外出許可を取って出掛けた。
買い物と散髪。
散髪も近くの美容室しか行けないんだけど。
夏休みに地元に帰省して以来の美容室。
ストレートの黒髪ロング。
何故か分からない。
なかなか髪の毛切りに行けないんだから手間のかかるヘアスタイルはご法度なのに。
「ショートにしてください。」
寮に帰ってせりなちゃんはビックリしてた。
「喬子ちゃん短っ!!似合う!!」
「冬に髪の毛切るもんじゃないね。寒いよ。」
ショートにした自分を鏡で見ると自分でビックリしてしまう。
人生初のショートカット。
でも悪くないと思った。