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悪魔のささやき
第4章 噂のふ・た・り
百花が目を覚ますと、愁の腕の中に抱きしめられていた。

部屋にある窓からは、まだ光が差し込んでいないので、夜明けまでもう少しあると分かる。

少し上を向くと愁の顔が間近にあって、つい手を伸ばしたくなった。


(睫毛長いし…寝ててもかっこいい♪)


1人でくすっと笑いながら、指で唇にそっと触れた。


「愁…ずっと側にいてね」


起こさないようにそっと呟き、今度は軽く口づけた。



出勤までまだもう少し寝れそう。

抱きしめられてる心地よさから解放されたくないこともあって、百花はまた小さな寝息を立て始めた。
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