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悪魔のささやき
第8章 いつまでも愛してる
「━━なッなんでッ」
愁は手の甲で唇を拭っている。そして、美咲をひと睨みすると降りようと車のドアに手をかけた。
「待って!タイムリミットは夕方6時よ!それまでに荷物を纏めて昨夜のホテルにきて!1分でも待たないわ!それまでに精々あの娘との別れを惜しむのね。それに分かってると思うけど、逃げようとしても無駄よ」
美咲は捲し立てるように一気に言った。
「…チッ」
愁は舌打ちだけを返して車を降り、百花の元に帰っていった。
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