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王子さまの本音
第1章 気まぐれ


「だから信号渡らないの?」

「えっと…私……」

「次、青信号になったら一緒に渡ろっか?」

「えっと…お願い、します……」



(ただ気まぐれで声をかけたのに…いい子なんだろな)



青信号になり声をかけた


「青信号になったよ、渡ろっか?」

「あ、あの」

「ん?」

「わ、私…目が見えないんです……」

「え?」

(だから渡れなかったのか…)

「そっかじゃあ手、繋いであげる」


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