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猫好き男子と大人な部長
第6章 瑞穂に報告
瑞穂はにこにこしながらも、やや口を尖らせて言った。
「今朝何もそのことについて話してこなかったから、てっきり何事もなかったのかと思ってたら……。うわ~、部長の車の助手席にも座ったのかぁ~。羨ましい~! そして、ずる~い!」
「だって、お断りしにくいでしょ……」
「うんうん、そんな風な申し出を受けて、お断りすると角が立ちそうだよね。……でも、ホントずるすぎる~! どうして、架恋ばっかり! この前、架恋と話してた『私の願望』のうち、二つも架恋が叶えちゃってるじゃん! 『宮沢君とお付き合いすること』と『部長の車の助手席に座ること』の二つ!」
架恋は「そういえば、そんなことを瑞穂が言ってたっけ」と思い返す。
瑞穂は相変わらず、愉しげに笑いながら、おどけた調子で続けた。
「今朝何もそのことについて話してこなかったから、てっきり何事もなかったのかと思ってたら……。うわ~、部長の車の助手席にも座ったのかぁ~。羨ましい~! そして、ずる~い!」
「だって、お断りしにくいでしょ……」
「うんうん、そんな風な申し出を受けて、お断りすると角が立ちそうだよね。……でも、ホントずるすぎる~! どうして、架恋ばっかり! この前、架恋と話してた『私の願望』のうち、二つも架恋が叶えちゃってるじゃん! 『宮沢君とお付き合いすること』と『部長の車の助手席に座ること』の二つ!」
架恋は「そういえば、そんなことを瑞穂が言ってたっけ」と思い返す。
瑞穂は相変わらず、愉しげに笑いながら、おどけた調子で続けた。