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猫好き男子と大人な部長
第13章 青天の霹靂
いつものカフェの席に落ち着く二人。
どうやら、修馬は追ってきてはいないようだった。
もっとも、架恋たちも決して、早足で逃げてきたわけでもないのだが。
注文を済ませた後、瑞穂が言った。
「何も、架恋が気に病むことはないよ。みんな、あの男が悪いんだから」
「あ、う、うん……。でも、何か話したそうにしてて……」
「前々から宮沢君をイチオシしてた私が言うと、『どの口が言ってんだ』『お前が言うな』って感じかもしれないけど……彼のことはもう諦めた方がいいと思うよ。さっきも言ったけど、どんな事情があるにせよ、あんな写真を撮らせる状況に陥るだなんて、脇が甘いとしか言いようがないし。どうせ、今後も同じような問題ばっか起こすに決まってるから」
「あ、うん……。でも……まだちゃんとお別れを言ってなくて」
「ああ、そうだったのね。なら、メールとかでいいんじゃない? 別れる原因を作ったのは向こうだし、『直接会って言わないと』とか律儀に考えなくてもいいと思う」
心底立腹した様子で話す瑞穂に、架恋は感謝の気持ちでいっぱいだった。
どうやら、修馬は追ってきてはいないようだった。
もっとも、架恋たちも決して、早足で逃げてきたわけでもないのだが。
注文を済ませた後、瑞穂が言った。
「何も、架恋が気に病むことはないよ。みんな、あの男が悪いんだから」
「あ、う、うん……。でも、何か話したそうにしてて……」
「前々から宮沢君をイチオシしてた私が言うと、『どの口が言ってんだ』『お前が言うな』って感じかもしれないけど……彼のことはもう諦めた方がいいと思うよ。さっきも言ったけど、どんな事情があるにせよ、あんな写真を撮らせる状況に陥るだなんて、脇が甘いとしか言いようがないし。どうせ、今後も同じような問題ばっか起こすに決まってるから」
「あ、うん……。でも……まだちゃんとお別れを言ってなくて」
「ああ、そうだったのね。なら、メールとかでいいんじゃない? 別れる原因を作ったのは向こうだし、『直接会って言わないと』とか律儀に考えなくてもいいと思う」
心底立腹した様子で話す瑞穂に、架恋は感謝の気持ちでいっぱいだった。