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猫好き男子と大人な部長
第14章 過ちを悔いる猫好き男子
「時間を戻せるなら、一昨日の夕方に戻してほしい」

 思わず、ボソッと独り言を言う修馬。

 自分は酒には強いと思い込んでいた修馬にとって、まさかあんな泥酔状態になってしまうなんてことは、予想だにしていない出来事だった。



 ふと、修馬の視線が、自分の右手にとまる。

 薬指に輝くリングを見て、再び涙が出そうになった修馬は、グッとこらえた。



 とにかくしっかり差し向かいで話し合いたい、と願う修馬。

 架恋から許してもらえるのかどうかは分からなかったし、その自信も皆無だったのだが、それでも僅かな可能性に賭けたいと修馬は思っていた。




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