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猫好き男子と大人な部長
第14章 過ちを悔いる猫好き男子
 この日は瑞穂がまた用事があるらしく、手早く帰り支度を済ませて足早に帰っていったため、またひとりで帰ることになった架恋。



 架恋が外へ出ると、そこには人待ち顔をした修馬の姿があった。

 架恋は驚き、思わず立ちすくむ。

 修馬は落ち着いた声色で言った。

「架恋、この後、時間ある? こんなところで出来る話じゃないから、カフェで落ち着いて話がしたい」

「この後、特に用事はないけど……。は、話すことなんて……」

 あれほど「きっちりお別れしないと」と自らにも言い聞かせていたにも関わらず、いざ修馬を目の前にすると、何も言い出せない架恋。

 架恋自身、混乱のあまり、修馬に対して今どういう感情を抱いているのかを理解できていなかった。




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