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Beautiful Smile~不器用な愛~
第4章 出逢
***
「さすがに疲れたなー」
深夜十一時、地下の駅へと続く階段のところに座り込んでいた。
「寒っ……」
「大丈夫?」
横から声が聞こえて向くとそこには、所々にペンキをつけた作業着を着た三十代くらいの男がいた。
「大丈夫じゃないです。ラブホテル連れてって下さいよ」
「あはは。これでも俺、結婚してるんやけどなぁ」
男は左手を私の方に向けた。
「そんなの関係ないです。結婚してても世の中、若い女の子とセックスなんて人多いですよ?」
ムカつく。僕は真面目ですなんて顔している目の前の男が。ぐちゃぐちゃにしてやりたいそんな欲望に駆り立てられる。