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Beautiful Smile~不器用な愛~
第6章 同愛
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「あー…もうこんな時間。俺、そろそろ帰るわ。ミキちゃんもそろそろ出なきゃいけない店だし、木内、ミキちゃん家の近くまで送ってってやれよ。女の子一人じゃ何かと物騒やし」
「おー! 僕は暇だしね」
「あっ! あの! 連絡先、交換して下さい」
「ああ、ええよ。悪いけど、今、メモ帳とか持ってへんから、木内に聞いといて」
連絡先を聞くだけで心臓がばくばくして、破裂しそうだ。当たり前だが、瞬さんは普通に涼しげな顔をしている。
私たちは、カラオケボックスを出ると離れる。瞬さんは、南海電車に乗るようだった。私と木内さんは阪神電車に乗る。