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Beautiful Smile~不器用な愛~
第6章 同愛
 家に着いて、手を洗ってからテーブルに買ってきたものを広げる。ほろよいのもも缶を空けて、一口。口に広がる甘みと弾ける炭酸が心地よい。

 話の前に別の部屋に行き、ワンピースから上下スエットのパジャマに着替えて、メイクも落とす。家に帰ると一刻も早くこの窮屈な感じを抜け出したくなる。ノーメイクの自分の顔は嫌いだが、女子たるものお肌の休息期間も必要だと思う。準備が終わり、木内さんの横に座る。

「なんか、上がり込んじゃってごめんなあ。いきなりなんだけどさ、ミキちゃん……瞬のこと好きでしょ?」

「にゅあぁ?!」

 驚きすぎて、変な声が出た。

「安心して、ミキちゃんが分かりやすいとかじゃないから。瞬を見る目が僕と同じだなぁって。ここまできたら、僕の話、とことん聞いてもらうよ? 僕、今まで自分の話、誰にもしたことないんだ。まあ、出来なかったってこともあるけど」

 分かりやすかったわけじゃないと聞いて、安心した。木内さんの過去に何故だが興味を持って、話を聞いてみたいと思い、コクりと頷く。

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