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Beautiful Smile~不器用な愛~
第6章 同愛
「でしょ。最初、冗談で話してたのにさ、本気で好きになるとは思わなかった。僕はさ、大阪に逃げてきたの。そいつに彼女が出来て、結婚しちまって、辛いから……。僕は、親友のこと男とか女とか垣根を越えて、人として好きな人。愛する人。他の男と恋愛なんか気持ち悪いってなるから、完全なる同性愛者ってわけじゃないからな。かといって、女の子にもときめかないし……ホント、困ったよ」

「失礼ですけど、その割には木内さん、くっそ明るいですよね」

「ああ、これ、人工ポジティブってやつですよ。瞬が言ってくれたんだ。辛くても笑ってたらいつか幸せになるから。幸せな気になるのがいつか本当になるって」

 その言葉にキュンとする。瞬さんはやはり素敵な人だなぁと思う。私も幸せになる――そう思って、いつも笑顔でいれたらいいのに。とそんな風に思った。

「木内さんも瞬さんに救われたんですね。そういえば、カラオケで歌ってた――」

 木内さんの話を聞いてからは、先程のカラオケでのアーティストさんの話などで盛り上がった。

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