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Beautiful Smile~不器用な愛~
第7章 衝突
会場を見終わり、地下二階の飲食店街のカフェに入る。共通の好きなアニメの話や音楽の話で盛り上がった。
「ところで、メールで言ってた話ってなぁに?」
「その前にさっき読んだ小説の話を……」
小説の話をして、私にもセフレがいる話をすると、花さんはあからさまに嫌そうな顔をした。きっと花さんは私の話は分かってくれない。そう思って、話を切り上げようとした。
「途中まで話して最後まで話さないのは、相談する上での礼儀がなってないんじゃないかしら?」
花さんの言葉に私は、投げやりに瞬さんのことや透のことを話す。
「それはね、多分、一時の気の迷いだと思うの。恋愛はそんな単純なものじゃないし、家族の幸せは誰にでも奪う権利はない。相手に配偶者がいる以上、諦めるしかないわ。それに、それはコドモのオトナへの憧れってやつじゃないかしら?」
ほら、分かってくれない。私は子どもだけど、子どもなんかじゃない。ちゃんと自分の意思で動いているし、自分の気持ちだってある。
「……だから、話したくなかったの。さっきの時点で分かってくれないなって思ったから。花さんは、何も分かってないよ、結局! 正論ふりかざして、善良な大人ぶって、結婚して幸せだからって大人の考え、押し付けないでよ!!!」
私はカフェを飛び出す。……花さんは追いかけて来なかった。
「ところで、メールで言ってた話ってなぁに?」
「その前にさっき読んだ小説の話を……」
小説の話をして、私にもセフレがいる話をすると、花さんはあからさまに嫌そうな顔をした。きっと花さんは私の話は分かってくれない。そう思って、話を切り上げようとした。
「途中まで話して最後まで話さないのは、相談する上での礼儀がなってないんじゃないかしら?」
花さんの言葉に私は、投げやりに瞬さんのことや透のことを話す。
「それはね、多分、一時の気の迷いだと思うの。恋愛はそんな単純なものじゃないし、家族の幸せは誰にでも奪う権利はない。相手に配偶者がいる以上、諦めるしかないわ。それに、それはコドモのオトナへの憧れってやつじゃないかしら?」
ほら、分かってくれない。私は子どもだけど、子どもなんかじゃない。ちゃんと自分の意思で動いているし、自分の気持ちだってある。
「……だから、話したくなかったの。さっきの時点で分かってくれないなって思ったから。花さんは、何も分かってないよ、結局! 正論ふりかざして、善良な大人ぶって、結婚して幸せだからって大人の考え、押し付けないでよ!!!」
私はカフェを飛び出す。……花さんは追いかけて来なかった。