この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Beautiful Smile~不器用な愛~
第10章 粗相
「あっ……」
入ってきた透に見られてしまう。こんな姿、誰にも見られたくなかった。部屋に充満する隠しきれないアンモニア臭。私は言い訳をすることもできず、俯くしかできなかった。
心の均等を保てない。どうしようもないくらい不安定だ。考えることだらけで、頭の中の処理が追い付かない。どうして私はいつもこうなのだろうか……。不器用で強がりで、なのに強がりきれなくて。笑い飛ばせたらどんだけいいだろう。けれど、今の私にはそんな元気すら残されていなかった。一人ではどうにもできない。そんなことは分かっている。それでも……。
「帰って。なんで、入ってくるの? 私、体調悪いって言ったよね?!」
おねしょをした上で逆ギレをして、ヒステリックになる女。なんてカッコ悪いんだろう。惨めで情けなくて、床には涙の水玉模様ができた。
入ってきた透に見られてしまう。こんな姿、誰にも見られたくなかった。部屋に充満する隠しきれないアンモニア臭。私は言い訳をすることもできず、俯くしかできなかった。
心の均等を保てない。どうしようもないくらい不安定だ。考えることだらけで、頭の中の処理が追い付かない。どうして私はいつもこうなのだろうか……。不器用で強がりで、なのに強がりきれなくて。笑い飛ばせたらどんだけいいだろう。けれど、今の私にはそんな元気すら残されていなかった。一人ではどうにもできない。そんなことは分かっている。それでも……。
「帰って。なんで、入ってくるの? 私、体調悪いって言ったよね?!」
おねしょをした上で逆ギレをして、ヒステリックになる女。なんてカッコ悪いんだろう。惨めで情けなくて、床には涙の水玉模様ができた。