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Beautiful Smile~不器用な愛~
第12章 伝想
「いや、だって、木内、最初からミキちゃんのこと可愛い、可愛いって言うてたし」
「いやいや、それは娘みたいってことですよ? 木内さん、東京に一途に好きな人いますし。詳しくは話せませんけど」
「そう……なんや。好き“でした”ってことは今、好きな人おるんか?」
「はい。実は……」
私は透のこと。恥ずかしかったが、ケンジに別れを告げられて、次の日のことも話した。それから暫く不安定だった間に支えてくれたことも話した。
実は、粗相もあの一度きりではなく、あの後、何回かやらかしてしまい、その度に泣いては慰めてもらっていた。リストカットはとめられたが、過食嘔吐に関しては見守ってくれていた。何度も抱きしめては背中をさすってくれた。
「いやいや、それは娘みたいってことですよ? 木内さん、東京に一途に好きな人いますし。詳しくは話せませんけど」
「そう……なんや。好き“でした”ってことは今、好きな人おるんか?」
「はい。実は……」
私は透のこと。恥ずかしかったが、ケンジに別れを告げられて、次の日のことも話した。それから暫く不安定だった間に支えてくれたことも話した。
実は、粗相もあの一度きりではなく、あの後、何回かやらかしてしまい、その度に泣いては慰めてもらっていた。リストカットはとめられたが、過食嘔吐に関しては見守ってくれていた。何度も抱きしめては背中をさすってくれた。