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Beautiful Smile~不器用な愛~
第13章 美笑
「なんで、透が泣くのよ」
「だって嬉しくて。僕の好きな人は、助けてくれたあの頃からずっとミキさんです。ミキさんのために僕は、傍にいたい。頼りになる男だって思われるようになりたくて、頑張っていたんですよ。僕にとっての支えてくれる人はミキさんでした。だから、ミキさんはわがままでいいんです。傷つきながらもいつも頑張っていることを僕は知っていますから」
「えっ? だってあの詩……ずっと大切そうに持って、好きな人、明矢香じゃなかったの?」
「え、いえ、そりゃ、あの詩はとても嬉しかったですが、恋愛感情はなかったですよ。それに、僕のことをネタにして小説を書いてることを知ったときは…ドン引きしましたから。ナイなって。僕の許可なしにネット小説でアップするとか……ねぇ。あの詩は、ミキさんにとっての支えてくれる人になりたい。烏滸がましいけど、僕がいることでミキさんが幸せだって思ってくれたらいいのにって考えてました」
私は透に身を預けて、子どものように思い切り泣いた。けれど、その涙は透の唇によって、止められる。透からの濃厚な口づけ。透は、私をソファへと倒し、眼鏡を外す。唇をはなすと私の顔をじっと見る。濁りのない目に吸い込まれそうだ。
「だって嬉しくて。僕の好きな人は、助けてくれたあの頃からずっとミキさんです。ミキさんのために僕は、傍にいたい。頼りになる男だって思われるようになりたくて、頑張っていたんですよ。僕にとっての支えてくれる人はミキさんでした。だから、ミキさんはわがままでいいんです。傷つきながらもいつも頑張っていることを僕は知っていますから」
「えっ? だってあの詩……ずっと大切そうに持って、好きな人、明矢香じゃなかったの?」
「え、いえ、そりゃ、あの詩はとても嬉しかったですが、恋愛感情はなかったですよ。それに、僕のことをネタにして小説を書いてることを知ったときは…ドン引きしましたから。ナイなって。僕の許可なしにネット小説でアップするとか……ねぇ。あの詩は、ミキさんにとっての支えてくれる人になりたい。烏滸がましいけど、僕がいることでミキさんが幸せだって思ってくれたらいいのにって考えてました」
私は透に身を預けて、子どものように思い切り泣いた。けれど、その涙は透の唇によって、止められる。透からの濃厚な口づけ。透は、私をソファへと倒し、眼鏡を外す。唇をはなすと私の顔をじっと見る。濁りのない目に吸い込まれそうだ。